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【背景布・プロップ作例】水を使った夏らしい涼やかな撮影【花群生紋様】

こんにちは 大川 由貴(おおかわ ゆき)です!
初めてブログをご覧になる方は、ぜひ 自己紹介 もご覧ください。

 

今回は夏らしい水やアクリルを使った写真作例と撮り方を簡単にご紹介します。

お家であるものと自然光のみの撮影でそんなに難しくないので、是非真似してチャレンジしていただけたら嬉しいです。

撮影場所も小物なら自宅で十分なのでスタジオを借りる必要もありません。

 

使用した撮影小道具

・透明なケース(アクリルボックスなど)

・水

・背景布(つまみ細工柄の布と白サテン)

・アクリルブロック

・ガラス細工(撮りたいモチーフ)

 

アクリルボックスは底が透明で水を入れても漏れないもの、撮りたい画角に合っているものでしたらなんでも大丈夫です。

水槽・ディスプレイ用のケース等、透明度が高ければプラスチックでも大丈夫です。

大川も普段はドレス用の資材を入れているケース(深さ10㎝・A4サイズがピッタリ入るサイズ)を使いました。水も普通の水道水です。

 

もし透明なケースが無ければ、撮りたい画角に合ったもの購入してください。

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背景布は、今回はモチーフが小さかったので浴衣を縫った際の余り布(A4サイズくらい)で十分でした。

ポートレート撮影に応用するなど、大きなものを撮る場合は布も合わせて大きいものを用意してください。

大川考案のつまみ細工柄の生地『花群生紋様』はREALFABRICさんで販売中です。サテンは手芸屋さんなどで取り扱っていると思います。

 

アクリルブロックは背景布とお揃いの柄です。こちらはSUZURI で販売中です。

 

 

作例

 

水をはった透明なケースの下に背景布を敷いています。

水の深さは撮りたいものがしっかり沈む程度。布はケースの中に入れてないので濡れていません。

水自体は透明でそのままでは写真を撮ってもわかりづらいので、窓辺の近くに持っていくことで水面を反射させたり、水面を叩いて波紋を作ることで水らしさを表現します。

 

ガラス細工の錦鯉は濡らしても大丈夫な素材なので水の中に入れています。

こちらは写真として画面に面白さを出したり、夏らしさや水中感を強調するために通販で買いました。

 

初めこの撮影を思いついたときは本物の生きている金魚やベタで撮ったら綺麗だろうなと思いましたが、今は飼える環境ではないので断念。

ガラス細工も夏らしく日本の伝統文化らしさも出ているので、つまみ細工の布とピッタリだったので満足していますが、いつかは生きてる魚を使ってチャレンジしたいです。

もしも、この記事を読まれている方が真似して生態を使って撮影する場合は、魚のストレスにならないように気を付けながら撮っていただけたらと思います。

 

 

 

スポイトなど調整しながら水落とせるものがあれば、ほしいところに波紋を作りやすくなります。

無ければ少し難易度は上がりますが、コップや手で水をすくって落とす方法でも大丈夫です。

水が強く揺らいでいるところに目立つモチーフ(小さいほうの錦鯉)を重ねることで、水の質感を強調しています。

 

 

 

アクリルブロックも濡れても大丈夫な素材なので、水に入れて撮影しています。

今回2時間程度の撮影では全く問題ありませんでしたが、アクアリウム用のグッズではないので長時間水に入れてもインクに影響がないともいいきれません。

撮影後はすぐに取り出して、柔らかい布で拭いてください。

もし生態を使う場合はインクが溶けだしたりして水質が下がっていないか確認しながら撮影してください。

 

 

 

アングルを変えたカット

水面の反射が変わってくるので、違った雰囲気で撮れます。

 

 

 

水を抜いて濡れたままの透明ケースを被せて撮影

もし水滴の量などを増やしたかったら、霧吹きなどがあると便利だと思います。

この方法なら、モチーフ自体は濡れないので濡らしたくない小物でも撮影できます。

 

下に敷いているサテンは通常は白飛びしやすく(特に白色は)普段なら単独で使うことは避ける素材(上にレースを重ねたりしてテカらないようにする)なのですが、今回はサテンの光沢感が水に近かったのでそのまま使用しています。

 

 

 

今度は濡れた透明ケースの上にのせて撮影

アクリルブロックやガラス細工もちょっと濡らしています。

水滴を付けたり、魚独特のヌルっと濡れた鱗っぽい光沢感を出すことで、水っぽさやリアルな生き物感を出しています。

 

 

 

モチーフを金魚に変えて撮影

錦鯉より透明感があるので、アクリルブロックに映るリフレクションにも色が出て綺麗です。

室内で撮っているのでベランダの窓枠の影がアクリルブロックに思い切りかかっていますが、画面に複雑さが出て面白かったのであえてこのままにしています。

 

 

 

少しアングルをかえると透明ケースやアクリルブロックの反射も変わるので、また違った雰囲気で撮れます。

  

 

 

複数個アクリルブロックがあれば、並べたり、重ねたり、使い方次第で色んなセットが組めます。

 

 

以上が作品解説になります。

屋内で水を使う撮影なので撮影中も涼しいですし、小さなモチーフであれば自宅で1人ですぐ撮れますのでSTAY HOMEが推奨されるコロナ禍でも気兼ねなく楽しめます。

 

今回は50㎜のミクロレンズを付けた一眼レフカメラで撮影していますが、スマートフォンでも似たような写真が撮れると思います。

ストロボなど難しい機材も一切使っていない、自然光(雨の日以外がおススメ)の撮影なので是非皆様もお試しください。

 

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ご感想やご質問など、コメントやSNSでいただけたら嬉しいです。
twitter @yuki931206

 

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大川 由貴(Okawa Yuki)

10歳から手芸や縫製に興味をもち、パタンナーを志望する。高校卒業後は服飾系の専門学校に進学し4年間、服作りについて学ぶ。卒業後は正社員としてアパレルメーカーに就職するも、ファインアート・フォトグラフィーの世界に出会い、フリーの衣装デザイナーへと転身する。衣装制作だけでなく、カメラマン、アシスタント、モデル、子ども写真館の契約社員等、積極的に撮影現場に入りスチール撮影について学ぶ。多岐にわたる経験を活かして、 共同経営で 写真スタジオを開業する。
CGイラストやフォトレタッチにも興味をもち、現在独学で勉強中。

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