こんにちは 大川 由貴(おおかわ ゆき)です!
初めてブログをご覧になる方は、ぜひ 自己紹介 もご覧ください。

 
今回は基本的な写真の撮り方はわかったけど、もっと上手くなりたい方向けの上達方法についてのお話です。

 

初めの頃は、露出の設定や構図の失敗写真が多く、適正露出で綺麗に撮れたり、笑顔の写真が撮れるだけで満足していました。
しかし、ある程度写真が撮れるようになってくると、『プロみたいなかっこいい写真が撮りたい!』とか『人とは違う写真が撮りたい!』と欲が出てきました。
その頃の上達方法をご紹介したいと思います。

 

① プロの現場を知る。

大川の場合は、幸いなことにプロのフォトグラファーの現場にお手伝いとして呼ばれることが多く、出来る限り現場に顔を出していました。
東京住まいですが、連絡があれば翌日には名古屋や大阪の現場にも向かっていました。
初めの頃はお金はいただけないどころか交通費や宿泊費など自己負担でしたし、正直、あまり役には立っていなかったと思います…
自分の未熟さに打ちひしがれたり、体力的にも精神的にも辛かった時も正直あります。

それでも、プロの撮り方を間近で見る・プロのモデルやヘアメイクさんと話す機会が多くあったことが、カメラは勿論
衣装制作時にも、後のモデルのお仕事やスタジオのお仕事にも活かせていると思います。

写真(結果)を見ただけでは理解しづらい撮影過程や、どんな視点や考えを基に作品作りに励んでいるのかがこの頃学んだことでした。

 
アシスタントとして使えるようになってからは、周りからも喜ばれることが増えたかと思います。
お金以上の貴重な経験をさせていただいたのが本当に有難く、もし自分が尊敬しているフォトグラファーの撮影現場にお手伝いできる機会があれば、積極的に参加すべきだと考えています。

 

時々、プロの現場とほぼ同じ状態でセミナーをしてくださるフォトグラファーさんや、クラウドファウンティングのリターンとして撮影体験の場を設けてくださるフォトグラファーさんがいます。
お金はかかりますが、こちらも貴重な経験ができるいい機会かと思いますので、見つけたら参加するのも1つの方法かと思います。

 

また、写真スタジオや子ども写真館のアルバイトに応募して商業写真を学びました。

 

真面目で責任感の強い方ほど、お金をいただくならプロ級に上手くなってからと考える方も多いと思います。
また、趣味のほうが気楽で自由に学べるという方もいるかと思います。
勿論その考え方もありだと思いますし、その考え方のほうが合っていて独学で学べる方もいらっしゃると思います。

 

でも、大川は未熟なうちほど、なるべく早く仕事にしたほうが上達の為には良いと考えています。
お金がもらえるというのは単純にモチベーションが上がりますし、継続的に学ばざる負えない状況に身を置いたほうが自然と意識が高くなるかと思います。

 
勿論、お客様に迷惑はかけるべきではないかもしれませんが、ある程度写真が撮れ、見る目も肥えた中級者ほど理想が高くなり過ぎて、十分お金をいただけるスキルがあるのに自信がないケースも多いかと思います。

例えば飲食店で言うなら、5つ星レストランの味や技術を知ってしまうと、ほとんどの方が敵わないと感じて自分では無理だと感じてしまっている状態ではないでしょうか?

 
でも、世の中そんなにすごいレストランばかりではないですよね。
むしろ、個人経営の小さなお店やシステム化されたチェーン店の方が多いですし、そこで働いている人は食のプロとして勉強したわけではない、学生さんや主婦の方も多いと思います。

 
お客様も必ずしも味や技術に対してハイクオリティばかりを求めているわけではないと思います。

気軽に入れる雰囲気だったり、安価ですぐに提供してくれるスピード感だったり、小さなお店や、チェーン店だからこそできることが沢山あって、それは写真業界でも同じかと考えています。

 

もしお住まいの近くにプロフィールや七五三、成人式などの撮影をしているスタジオや写真館があればとてもラッキーで、お店に勤めることで学べることは沢山あると思います。(もちろん、正社員じゃなくてもアルバイトやパートからのスタートで十分かと思います。)

 

フリーのフォトグラファーとはまた違う、商業写真ならではのルールやマニュアル、お客様とのコミュニケーション、お祝い事(お宮参りや百日祝、七五三など)の意味や記念写真を残す価値、写真に詳しくないお客様が写真に何を求めているのか…

 

独学では学び難い写真の価値感や考え方、写真には写らないお客様とのコミュニケーションのとり方や、効率的な撮影方法が学べるのが商業スタジオ・写真館のお仕事の魅力だと思います。

 

最近だと、 『Lovegraph』(ラブグラフ)さん fotowa(フォトワ)さん のような登録制のお仕事もあるので、スタジオワークよりも、外で撮りたいという方はこちらに挑戦してみるのもありだと思います。

 

② 写真展に参加してみる。

①はなかなか時間的なハードルや心理的なハードルが高い…
という方は、展示してみるというのも1つの方法かと思います。

 

個展だと会場費や搬入費、作品のプリント代など大きな出費もかかり、集客も大変になってしまう為、初めの頃は合同展に参加するほうがいいかと思います。

 

気軽に見てもらえる身内やSNSだけではなく、会ったこともない人がわざわざ時間や交通費をかけて見に来てくださる。
上手い人たちと作品が並べられる。という機会はいい意味でプレッシャーになり、上達の為の勉強や実践に繋がるかと思います。

 

また、会場準備中や開催期間中は多くのカメラマンやモデル、その他撮影業界関係者と出会える機会が多くなると思います。

素敵な作品を撮っているカメラマンさんからお話を聞いたり、撮影に役立つ情報が得られることもあるでしょう。
お客様や仲間から、直に感想やフィードバックをいただけたりするので、次の課題や自分の良いところが発見できるかもしれません。
また、展示がきっかけで撮影依頼がもらえたり、新しい仲間と出会えるかもしれません。

 

③ 写真をプリントする。

①はハードルが高いし、②も人見知りだから腰が引ける…
もっと気軽で、出費も抑えたいという方は、L版でも良いからプリントすることをおススメします。
(可能であれば、2L等もっと大きいサイズやフォトブックにまとめるのもおススメです。)

 

スマホやPCのモニターで見た時には良い感じに見えていた写真も、プリントしてみたら微妙に見えたりすることがあります。
単純にモニターのキャリブレーションが狂っている等機材に原因がある場合もありますし、スマホで見た時にはあまり気にならなかったノイズや白飛び、色かぶりに気が付くケースもあるかもしれません。

 

また、スマホやPCだと1枚1枚を近距離から見がちですが…
プリントすると並べてみたり、ある程度距離を置いて見ることができるかと思います。
1枚で見た時にはあまり魅力的に見えなかった写真が組み写真にするといい感じに見えたり、構図や色味など写真のバランスの良し悪しに気が付いたりすることもあります。

 

今までと違う形で自分の写真を振り返るということが、新しい気づきに繋がり、それが上達にもつながるかと思います。
またプリントは、写真を撮っている時とは違う楽しさがあるので、モチベーションも保ちやすいと思います。

 

大川も毎年1〜3冊くらいフォトブックを作ったり、お気に入りの写真はフレームに入れたり、パネルにして飾っています。
本にまとめることで振り返りやすくなり成長を実感することも多いですし、上手くいかなくてくじけそうになった時も、過去の作品に励まされて頑張れたり、嬉しかった気持ちを思い出せることが多いです。

 

『しまうまプリント』さん 『アイプリ』さん なら、リーズナブル価格でフォトブックを作ることができます。 より本格的に作りたいなら、『フジフォトアルバム』さん などが発色が良く、製本もしっかりしているのでおススメです。

 

特にお気に入りの写真なら、パネルやグッズが作れる『キャンバスプリント』さん などでインテリアを作っても素敵です。

 

初心者の頃はとにかくカメラに慣れること、色んな撮影方法や機材に触れて撮りたいものが撮れるようになることが大切かと思います。
主観的に見て『好き』とか『綺麗』とか、撮影したときの『楽しい』とか『嬉しい』とか…
日常の記録や旅行先での思い出が残せたりって写真の本質的な楽しみだと思います。

 

でも、ネットやSNSが普及して不特定多数の人にも見てもらえる時代だからこそ
客観的にみて『良い』とか『美しい』とか、人から評価される喜びや苦しみ、
人に感動してもらえるような写真を追い求めやすくなっているかと思います。
上を目指せば目指すほど辛いこともあるとは思いますが、挑戦し続けた先に大きな喜びもあるかと思いますので、是非今回ご紹介した方法をできるところからでいいので実践していただけたら嬉しいです。

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ご感想やご質問など、コメントやSNSでいただけたら嬉しいです。
twitter @yuki931206

 

 

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大川 由貴(Okawa Yuki)

10歳から手芸や縫製に興味をもち、パタンナーを志望する。高校卒業後は服飾系の専門学校に進学し4年間、服作りについて学ぶ。卒業後は正社員としてアパレルメーカーに就職するも、ファインアート・フォトグラフィーの世界に出会い、フリーの衣装デザイナーへと転身する。衣装制作だけでなく、カメラマン、アシスタント、モデル、子ども写真館の契約社員等、積極的に撮影現場に入りスチール撮影について学ぶ。多岐にわたる経験を活かして、 共同経営で 写真スタジオを開業する。
CGイラストやフォトレタッチにも興味をもち、現在独学で勉強中。

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