こんにちは 大川 由貴(おおかわ ゆき)です!
初めてブログをご覧になる方は、ぜひ 自己紹介 もご覧ください。

 
今回はこれからモデル活動を始める方へ向けて、モデルの活動スタイルについてまとめてみました。

 

時々、「モデル活動に興味があるけど、どう活動すればいいのかわからない」との質問を受けます。

どんな活動の仕方でも一長一短あるかと思います。
有償か無償か、フリーかどこかに属するのかでそれぞれの特徴やメリット・デメリットをまとめました。

こちらの記事がこれからモデル活動を始める方にヒントになれば幸いです。

 

 

一般的なスチール(写真)モデルの種類

無償フリーモデル

 
【向いてる方】
・撮影自体を趣味として楽しみたい。
・全国的に写真を見てもらいたいわけではない。
・写真のクオリティよりも、居心地の良い人間関係や気楽で楽しい撮影時間を大切にしたい。

 

メリット
・モデル料金がかからないのは、金銭面での負担がないので、その面ではカメラマンが依頼しやすい。
・カメラマンも無償で趣味として楽しんでいるケースが多いので価値観が合いやすい。
・スキルの面で高い技術を要求されることはあまりない。
・プロでなくても素晴らしい写真を撮る人は沢山いる。
・売り上げや予約件数など気にしなくていいので気が楽。
・SNS運用も自分のペースでいい。
・撮ってほしいカメラマンさんを選んでお願いできる。
・相互無償の場合、お互いにやりたいことを提案しやすい。
・副業禁止の会社にお勤めでも活動できる。

 

デメリット
・集客や営業は自分でやらないといけない。
・トラブルや、うまくいかないことにも基本的に一人で解決する必要がある。
・人脈も意識的に活動しないと広がりにくい。
・スキルや自信がないと思われがち。
・写真展示や雑誌掲載など、SNS以外で沢山の人に見てもらえる機会が設けにくい。

本業が大変忙しくてコンスタントにはモデル活動ができないとか、地方で近くに撮影会がないケースだとモデル料金はいただかないで活動している人が多いように感じます。

 

アマチュア同士練習したい方とか、写真は趣味でやっている方との撮影が多く、 基本的には1日1人のカメラマンさんと時間もあまり気にしないで、気ままに撮影するスタイルかと思います。

 

相手はプロではないかもしれないですが、お互い納得できるまで粘ることもできますし、データも貰えることがほとんどだと思います。

 

撮ってもらいたくなったらカメラマンを募集するなり、撮ってもらいたい方に依頼するなりで相手を選ぶことも出来ますが、万が一のトラブルはすべて自分で解決しなくてはなりません。

 

お金や時間に縛られずに自由に活動できる反面、残念ながら「お金をとらない=素人だから雑に扱っていい」と約束やマナーを守ってもらえないこともあるので防犯対策はしっかりして、ご自身を大切に扱ってくれるカメラマンとだけ活動するほうが、楽しく長く活動を続けやすいかと思います。

 

 

有償フリーモデル

 
【向いてる方】
・自由に自分で営業先を選んで好きな仕事を交渉したい。
・スケジュールや活動範囲を自分でしっかり決められる。
・危機管理やトラブル対応も自分でできる。
・自身の力で大きな仕事をしたり、沢山稼ぎたい。

 

メリット
・どんな仕事を、何所で、誰とするのか、金額も全て自分で決めることができる。
・撮影場所も好きな場所を選んで集客したり、カメラマンと相談できることも多いので自由に決めやすい。
・スケジュールや働き方をすべて自分で決められる。
・撮影会などと違って売り上げは全て自分のものなので、経費を抑えれば大きく稼げる。

 

デメリット
・集客・運用・金額交渉・売掛金の回収・各種手続き等、業務に携わるすべて一人で対応しなければならない。(もしくはお金を払って外注する必要がある。)
・トラブルや、うまくいかないことにも基本的に一人で解決する必要がある。
・web集客、名刺やコンポジットの作成、営業にかかる交通費、撮影に必要なコスメや衣装代等かかる経費が多い。
・場合によってはスタジオ代や会場費がかかり、集客できないと赤字を負担する必要がある。
・人脈も意識的に活動しないと広がりにくい。
・仕事が無ければ全く稼げない。

お金が発生する分、相応のスキルは必要となってきますが、頂いたお金を資金源として、本格的にモデル活動に集中できる環境を整えることができます。

 

しっかり稼いでモデル収入だけで生計を立て、生活のすべてをモデル活動にコミットしている方もいますし、副業として柔軟に働いている方もいます。

 

企業案件なら、プロフォトグラファーとの広告用の撮影やセミナーモデルとしての撮影などがあります。
個人からの依頼なら、フリーのフォトグラファーからや趣味で撮影されている方からお仕事をもらえるかもしれません。

 

求められるものは現場によって異なりますし、やりがいや楽しさもまた変わってくるでしょう。撮影データがもらえるかも現場によって異なります。

 

遠征費や衣装代もお金をかけることが出来るので、結果として芸術性の高いお写真を撮ることが出来たり、広告等の大きな撮影にも参加することができます。

 

どんな依頼を受けるかも自分で決められますし、全国各地をお仕事として周ることもできるのはモデル活動の醍醐味の1つでしょう。

 

ただし、フリーでやるということはすべて1人でやるということなので、お仕事をもらうための営業から、撮影中・撮影後の業務まですべて管理する必要があります。それに応じてかかる経費はすべて自己負担なのでしっかりビジネスとして取り組まないと活動を続けるのは難しいでしょう。

 

 

撮影会モデル


【向いてる方】
・撮影自体を仕事として楽しみたい。
・お客様を紹介してほしい。
・みんなでわいわいするのが好き。
・全国的に有名になりたいわけではない。
・学生の間だけなど、比較的短期間モデルのお仕事をしたい。
・モデルの友達を増やしたい。
・企業の仕事ではなく、お客様とコミュニケーションを楽しめるような仕事がしたい。

 

メリット
・集客は運営もしてくれる。
・撮影場所やスケジュールは運営が決めてくれる。
・撮影料や規約など考えるのが大変なことも運営が決めてくれる。
・撮影場所の予約・許可などめんどくさい手続きも運営がしてくれる。
・トラブルがあったときは運営が助けてくれたり、相談に乗ってくれる。
・撮影時、近くに運営や他のモデルさんがいるので安心できる。
・沢山のカメラマンやモデルと知り合える。
・初心者でも入りやすい撮影会が多い。
・たとえスタジオ代などで赤字が出たとしても、モデルは赤字分の負担がない。
・撮影会のお客様は、プロの写真家ではなく、愛好家の方がほとんどだが、プロでなくても素晴らしい写真を撮る人は沢山いる。

 

デメリット
・企業案件のお仕事はほとんどない。
・SNSやブログなどで集客をする大変さがある。
・指定された撮影場所でしか撮影できない。
・売り上げの一部は運営側の取り分なので大きく稼ぎづらい。
・衣装やヘアメイク代は大抵の場合自腹なので、お金がかかる。
・基本的にお客様は選べない。
・歩合制の撮影会がほとんどの為、予約が入らないと稼げない。
・売れないときは、撮影会で売れてる子と比較しがちで、精神的に辛くなりやすい。
・カメラマンはプロではないことがほとんどなので、写真のクオリティにはこだわれない。

撮影会に応募して採用されれば、自ら営業しなくてもコンスタントに撮影の機会に恵まれます。ほとんどの撮影会は経験を問わないので、モデル初心者でも始めやすいお仕事かと思います。

 

撮影に必要だけどめんどくさい業務(スタジオ予約や撮影許可、予約システム等)は運営が担ってくれるので、集客と撮影に集中できます。

 

集客のほとんどはSNS発信です。日程や撮影場所も決められています。

 

一般的な時給制のアルバイトと違って歩合制が多いので、沢山撮影予約を取れれば稼げますし、そうではないとなかなか稼げません。

 

人気が出れば「個撮」といったカメラマンからの直接的な依頼がいただけることも多いです。
予約件数やもらえる報酬など、人気の差が明確に数字に表れるので、売れないとどうしても精神的に辛くなって辞めてしまいがちです。

 

ある程度は撮影会ごとの方針や特色に沿いますが、基本的にはセルフプロデュースでいつ・どんな内容をSNSを投稿するかとか、撮影時のスタイリングはモデルに一任されていることがほとんどかと思います。

 

ポージングの様なモデルのスキルのほか、マーケティングやスタイリングのセンスを磨かなくてはならないのはフリーのモデルさんと変わらないかなと思いますが、困ったことがあれば相談に乗ってくれるモデルさんや運営スタッフさんがいるので心強いかと思います。

 

カメラマンは相当のことがない限り、モデルのほうが選ぶことはありません。
データがもらえるかどうかも、カメラマンに任せているのがほとんどかと思います。
どんな写真をとるのか、目的も様々な人がいるので柔軟なコミュニケーション能力が求められます。

 

相手はプロではなく、愛好家(アマチュア)さんがほとんどかと思いますので、限られた時間内で必ずしも素晴らしい写真が撮れるとは限りません。
勿論、高いスキルを持ったカメラマンさんもいらっしゃいますが、写真のクオリティを求めるよりも、「また撮りたい」と思えるような楽しい撮影時間を提供できるかが撮影会モデルには求められるかなと思います。

 

 

事務所モデル


【向いてる方】
・撮影自体を仕事としてしっかり取り組みたい。
・企業さんからの案件を紹介してほしい。
・女優やタレントなどのステップアップを考えている。
・生涯、または長期にわたってモデルの仕事をしたい。
・全国的に名が知れるような大きな仕事がしたい。(CMモデルや雑誌モデル等)

 

メリット
・コンポジットなど必要なものは事務所が用意してくれる。
・契約に必要な交渉や、面倒な手続きなどは事務所がしてくれる。
・企業案件のお仕事が多い。
・仕事がもらえるように、マネージャーや先輩モデルからアドバイスをもらいやすい。
・企業と繋がるためのイベントや営業などに誘われることが多い。
・プロのモデルとして、しっかりと扱ってもらいやすい。
・カメラマンはプロなので、クオリティの写真を撮ってもらえる。

 

デメリット
・レベルの高い、良い事務所ほど採用条件は厳しい。
・採用後も容姿や立ち振る舞いなど求められる基準は高く、維持するために努力が必要。
・やりたい条件の仕事ばかりとは限らない。仕事がもらえる保証もない。
・ 場合によってはSNS運用など頑張る必要がある。
・ 仕事によっては写真データーが貰えない。

 

昔からある一番スタンダードなスタイルかと思います。
今でこそ、SNSで簡単におなじ趣味の人と繋がれたり、カメラが手に入りやすいような価格になったので、フリーモデルや撮影会が誕生しましたが、それより前の時代では事務所に所属しないとなかなかモデル活動ができなかったと思います。

 

有名な事務所や実績の高い事務所ほど、採用条件は厳しくなると思いますが、その分仕事の質も高い案件が多いと思います。
営業や金銭のやり取りなども間に事務所が入るので安心です。

 

事務所によって得意な仕事は様々ですが、ほとんどがプロの現場でのお仕事かと思います。撮られた写真は雑誌に載せたり、ポスターやカタログに使うなど商業利用目的が多く、データはモデルはもらえないことが多いと思います。
カメラマンは勿論、プロのスタイリストさんやヘアメイクさんがいらっしゃる現場も多いので、撮影にかかる費用は基本的にモデルは負担しません。

 

報酬は人気度が上がれば上がるほど高くなる傾向があります。
認知度が高くなればテレビに出たり、大きな会場でイベントができたりと大きなやりがいと収入を得ることも可能です。

 

事務所によっては、タレントや女優として活動の幅を広げることも出来ます。

 

どんなモデルとして売っていくのか事務所が決めるケースもあります。
受ける仕事やSNSの運用などもチェックされる事務所もあれば、比較的自由にさせてくれる事務所など様々なようです。

 

 

自分に合った活動スタイルで楽しむ

いろんなモデル活動スタイルをご紹介させていただきました。

一般的なケースでまとめたので、人によっては細かいところは少し異なるかもしれません。

 

撮影会や事務所も様々にあるので、所属する場合はご自身の希望に合うところを探しましょう。

 

どんな活動スタイルも良さがあります。稼いでいたり、有名だから偉いというわけでもありません。

初めは無償から初めて、途中から有償に切り替えたり、事務所に所属する方も多いです。

辛くなって活動をやめてしまうことが一番、本人にとっても、その人のファンにとっても悲しいことかと思いますので、無理なく続けられるスタイルでモデルライフを楽しんでいただけたらと思います。

 

 

最後までご覧いただき、ありがとうございました。
ご感想やご質問など、コメントやSNSでいただけたら嬉しいです。
twitter @yuki931206

 

大川 由貴(Okawa Yuki)

10歳から手芸や縫製に興味をもち、パタンナーを志望する。高校卒業後は服飾系の専門学校に進学し4年間、服作りについて学ぶ。卒業後は正社員としてアパレルメーカーに就職するも、ファインアート・フォトグラフィーの世界に出会い、フリーの衣装デザイナーへと転身する。衣装制作だけでなく、カメラマン、アシスタント、モデル、子ども写真館の契約社員等、積極的に撮影現場に入りスチール撮影について学ぶ。多岐にわたる経験を活かして、 共同経営で 写真スタジオを開業する。
CGイラストやフォトレタッチにも興味をもち、現在独学で勉強中。

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